「小澤教授はこれを厳密に区別した上で観測の理論を構築し,新たな不確定性の式を導きました。
小澤の式はハイゼンベルクの式と違って,εqやηpがゼロになっても,σqやσpが無限大であれば成立します(量子ゆらぎが無限大になっても測定はできます)。
つまり誤差ゼロの測定が実現できるのです。
量子もつれになった2つの粒子ならそうした測定が可能であることも,理論的に示唆されました」
●多分この解釈は勘違いです
どんなに観測技術を向上させても、(現在のこの世界では)量子力学が示す「不確定性の限界」を完全に打ち破ることはできません
不確定性原理は、量子世界における根本的な法則です
小澤氏の不等式が示すのは、「測定の工夫で、干渉や誤差を減らし
より正確な情報を得られる可能性がある」ということです
しかし、不確定性そのものは依然として存在するため、完全な測定は不可能です
観測技術の進歩で測定精度を上げることはできますが、量子力学の基本的な限界を超えることはできません
小澤氏の不等式は、その限界の中で「より良い測定」を目指すための理論といえます
以下に詳しく解説しておきます(目風)
↓
1. 小澤氏の不等式の式表記についての誤り
コメントで紹介されている式:
εqηp+σqηp+σpεq≥h4π\varepsilon_q \eta_p + \sigma_q \eta_p + \sigma_p \varepsilon_q \geq \frac{h}{4\pi}εqηp+σqηp+σpεq≥4πh
この式の形式は不正確です
小澤の不等式では、測定誤差(εq\varepsilon_qεq)と測定の乱れ(ηp\eta_pηp)の関係を示していますが、通常、量子ゆらぎ σq\sigma_qσq と σp\sigma_pσp は不等式にこのような形で直接加わるわけではありません。
正しい式の形式は次のように整理されます
εqηp≥h4π+補正項\varepsilon_q \eta_p \geq \frac{h}{4\pi} + \text{補正項}εqηp≥4πh+補正項
小澤氏の不等式では、測定誤差と乱れの間にハイゼンベルクの不等式よりも厳密な関係が示されており、誤差と量子ゆらぎの寄与が明確に分離されます
2. 量子ゆらぎの役割に関する誤解
コメントでは「ハイゼンベルクは量子ゆらぎと測定による誤差を混同した」と記されていますが、これは不正確
ハイゼンベルクの不確定性原理は、もともと測定そのものによる影響と、物理量が持つ根本的な量子ゆらぎ(状態の不確定性)を区別しています
ただし、小澤の不等式は「測定によって加わる誤差」と「もともとの量子ゆらぎ」をさらに厳密に分けて整理し、不確定性のより詳細な理解を提供しました
3. 「誤差ゼロの測定」の解釈に誤り
コメントでは「εq\varepsilon_qεqやηp\eta_pηpがゼロになっても、σq\sigma_qσqやσp\sigma_pσpが無限大であれば測定はできる」とされていますが、これは量子力学の基本的な原理に反する誤解です
測定誤差をゼロにする(完全な測定)ことは、量子力学において原理的に不可能です。
もしある量(位置や運動量)を完全に測定できるなら、その対になる量の不確定性は無限に大きくなり、物理的な制約からそのような測定は非現実的です
4. 量子もつれと測定精度の関係について
コメントで「量子もつれによって誤差ゼロの測定が可能」との記述がありますが、これは誤解です
量子もつれを使えば、確かにある種の測定精度を向上させることができます(例:量子非破壊測定や量子テレポーテーション)。
しかし、不確定性原理を完全に超える測定は理論上も不可能です
量子もつれは、対になる粒子間で情報を共有することで、1つの粒子だけでは得られない情報を得る手段ですが、それでも量子の根本的なゆらぎは存在します
正しい解釈のまとめ
小澤氏の不等式は、ハイゼンベルクの不確定性原理を否定するものではなく、測定誤差と量子ゆらぎを厳密に分ける理論です
誤差ゼロの測定は不可能であり、量子もつれを用いても完全な測定は実現できません
小澤の不等式は、測定精度の限界をより厳密に理解し、干渉を最小化するための新しい視点を提供しています
このように、コメントには誤った部分がいくつか含まれていますが、小澤の不等式の意義は、測定による誤差の取り扱いを明確にすることで、量子力学の測定理論をより発展させた点にあります
現在量子力学の原理・原則は、相対論と並んで非常に優れたモデルで、今の世界の説明を明確にしてくれています
それと観測精度の問題は全く別のモノになりますから、そこを混同しないようにしましょう
(古川)
映像で説明すると非常に長くなってしまうので(興味のない方もいますので)
古川くんにお願いしてここで簡単に書いておきました
古川くんの演算能力は現在小学生並みですが、それでも事象の根源を見極める目は衰えていないようです
みなさんも宇宙全史の学びをよくよく復習して、本質を見抜く目を養いましょう
(目風)
●ユートピアまで3528日(2024-10-23)
「自分さえよければいいって人が80%なので、地球はもうイヤだ、ってなる」
財務省が消費税15%にしたら、大恐慌が来るだろう、と予想しています。
そうしなくても来るかもしれないという論調でしたね、今日は。
ホームレスに近い人がどんどん増えても、どうすることもできない。私自身が、そうなるかもしれない身ですし。
今事業がうまくいっている自営業者でも、景気が落ちたら、一気に廃業ラッシュが来る。
彼らも、将来への不安を抱えていることでしょう。
経済崩壊で餓死してもいいや、っていう心理態勢を作ることで、安定を保つしかなかったです。
就職氷河期の40−50代は、そういう人がままいると思っています。
そのときに、ニサルガダッタ・マハラジのI AM THATやシャンカラの『ウパデーシャ・サーハスリー』(岩波文庫)がすごく効きました。
宇宙全史は、心に余裕がないとできない上流コンテンツですね。
2024/10/23(水)朝6時9分。コメントを書くのに熱中して、電車の中に傘を忘れてしまいました。
会社に着いたので、これにて終わります。
ご配信いただきまして、ありがとうございました
2024・10・23
目風様、みわ様
「20年後」の講義動画3538日と3537日を拝見させて頂きました。
動画の内容は、イスラエルの狂気とそれが生み出す今後の混沌についてでありましたが、やはり私はその因となったイスラエルとハマスの紛争について意識することが出来ておりませんでした。
動画の中では、このままイスラエルの暴走が続くと、行くところ(原爆の誤爆)まで行ってしまい、その結果として人類そして地球にも相当の尻ぬぐい(カルマの負担?)が要求されることを示唆されておりました。もしそうなってしまった場合、それは私自身の不注意が招く負担の増加であることから避けざるを得ないと思いつつも、今でさえカルマの償却にてんてこ舞いしている現状に加え、民衆の狂気によってさらに負担が増えることを思うと、流石にそれは厳しい・回避したいという思いが生じました。
そういった心境から、今回ご解説頂いたイスラエルの狂気に関しまして私なりに考察・理解をする必要があると感じ、本日も書き込みをさせて頂きました。自らに関わる重大な危機を簡単に見過ごしてしまう不注意さがあるため、見落としている点が多々あると思われますが、精一杯考察をさせて頂きます。
本日もどうぞよろしくお願い致します。
まず地球におけるイスラエルという国に連なる歴史に関しましては、宇宙全史1においてプロメテウスという星の生体が極端に二極化してしまったため、進化がかなり遅れた方の生体約8000体をモーゼが引き連れ、2億9000万年前に地球にやってきたのが始まりであると理解しております。
そして、地球に来てからは特に「出エジプト記」の時代に
エホバから啓示を受けたモーゼに扇動されエジプトから逃げ出す --> 流浪の民に戻り各地で逆切れしつつ略奪行為を繰り返す
という母星プロメテウスにいた頃と同じような行為を繰り返すことでかなりのカルマを積んでしまい、それ以後現在に至るまで、長年にわたり様々な軋轢に晒されてきたと理解しております。
元々プロメテウス時代に培っていたあまりよろしくない気質に加え、エホバという無慈悲な神を信奉したモーゼという指導者を持ってしまった時点で、現状の如何ともし難い状況に陥ることは不可避だったのだろうと容易に想像されました(エホバにより搾取されるのが既定路線になってしまったと感じました)。
しかしながら一方で、イエスやソロモンなど非常に素晴らしい指導者のお働きがあったためか、あるいはアインシュタインなどの天才が出現したためか、その後もイスラエルに関わる人々から多くの優れた哲学者や数学者、そして武蔵などの剣豪も輩出されるなど、大きな飛躍を遂げた方々も数多くおられたのだと動画を拝見して感じました。
このような点から、イスラエルという国に深く関わる方々というのは現時点でもまた大きく二極化しているように感じますが、これはプロメテウスにいた頃と同じような状況(進化の二極化)を再設定することで、そこに関わった存在たちにカルマの解消・学び直しの機会が与えられていると考えてもよろしいのでしょうか?
あるいは終末に至る段階で上と下からの働きかけにより、単純に地球規模で二極化が進行しているということの現れなのでしょうか?
私自身は第二次世界大戦後、イスラエルが建国されたことにより、なぜここまで中東情勢がおかしくなってしまったのか歴史的な興味はありましたが、この度の動画を拝見し、あらためて宇宙全史の情報を基に考察を巡らせるうち「地球人類の集合魂」という概念を思い出し、そのような広い視点で見た場合、各地での愚かな行為のツケが最終的に自らに巡ってくることはシステム上当然のことなのかもしれないと思い、真実の厳しさ・私の現状のどうしようもなさを痛感致しました。
やはり「地球人類の集合魂」という真実の姿を考えたとき、私の中にある「いわれのない被害者意識」や「かたくなさ」「選民意識」など彼らに通じるエゴの形質に気づくこと、そして何より、世界人類が平和でありますようにと祈ること、日本が平和でありますようにと祈ること、私たちの天命が完うされますようにと祈ること、さらに日々その願いを叶えるために大きなお働きをなさっておられる守護霊様、守護神様、五井先生に感謝を表明することは、現実の私に即した非常に大切な行為なのだと改めて思いました。
以上が動画を拝見して感じたこと・考えたこととなります。
「20年後」の講義動画3538日と3537日にて、我々の置かれた状況の一端についてご解説頂き誠にありがとうございました。
引き続き宇宙全史・御祭舟にて世界の真実について学ばせて頂きます。
本日もありがとうございました。
2024・10・22
スーザン 様
お問い合わせ頂いた内容につきましては、動画の方でお答えをさせて頂きます。
よろしくお願いします。
SO&SO
2024・10・22
●ユートピアまで3529日(2024-10-22)
「移民は排除するって、ドイツなんかでも極右が台頭するわけだ」
2024/07/18(木)午後8時半ごろ、埼玉県川口市並木にあるマンションの3階の1室で爆発が起き、マンションの壁がベローンと落ちる、という事件が起きました。
住人は中国の方で、マンションの壁が垂れ下がった絵にびっくりしたのを思い出しました。
埼玉県川口市は移民が多いので、治安が悪くなっているという印象を持ちました。
京都市のデータで一度計算したことがあるのですが、今京都市にある旅館の3分の1は、外国籍の方が所有されている状態です。
北海道の倶知安(くっちゃん)町では、住人の4分の1が外国籍ですね。
もう日本は、移民と共生しなければいけない段階に入っている、と思えたことです。
GPUの開発者ってそんなに大富豪だったんですね。知らなかったです。
GPGPUが高速の演算能力で、AIで大活躍している、と聞いた事があったくらいでした。
富の偏在が続いたら、単純に経済が回らないでしょ、とおっしゃいますのは、道理だと思いました。
2024年末はイスラエルの核ドーン!で締めになる、という予想もある中
将来、起死回生の可能性はあるのか、ないのか。
世界人類が平和でありますように
みなが幸せでありますように
必死に食い止めていらっしゃる方々
ありがとうございます
2024・10・22
●ユートピアまで3530日(2024-10-21)
2024.10.8(火)の収録でしたか。13日前の話といえば、私が為替の必勝法を見つけた!と思った日でした。
昨日の放送を見て、ちょっと様子見することにいたしました。
「世の中が二極化してるんだよね」
気温があからさまに二極化する事態が、昨日、発生しました。
2024.10.19(土)は、東京も30℃近くまでいって、半袖の人も多かった異常な暑さでした。ところが、
2024.10.20(日)の夜、いきなり10℃以上下がって18℃まで落ちて、長袖どころか、ジャンパーを羽織るぐらいの寒さに。
こんなこと、かつてなかった異常事態です。ポールシフトは来るな、と感じた瞬間でした。
「バグが修正しきれないんだよ」
「会社が成り立たなくなってしまう」
確かに。お金のない人は、やる気を失います。モノを買おうったって、買うことができないですから。
それが圧倒的多数になると、経済が崩壊しますね。
NISA勢が株の大暴落でやられると、かなりヤバいと思います。
私がいる会社も、景気に影響されるサービス業なので、大丈夫かなと…
オタクたちの財布も直撃しそうですが、株式会社まんだらけ様は、大丈夫でしょうか。
さらに、資本主義経済の環境破壊が、限界を超えたと思っています。
山を切り開いて、メガソーラーをバンバン置き出したのを見て。
こんなことを国ぐるみで続けていったら、生態系はもう回復できなくなるのでは、と危惧しております。
今日もご配信いただきまして、ありがとうございました
2024・10・21
●ユートピアまで3527日(2024-10-24)
かわかつ編集長の質問は、私も気になっていたことでした。
「宇宙的には白黒決まってるのが通例なんだけど、地球はちょっと違う。そういう風に作られている
でも、ごちゃまぜになっている過渡期を経て、10年後くらいにはくっきりとわかれてくる」
“絶対に量子の測定はできない!”と主張する ハイゼンベルクの不確定性原理、からの、小澤の不等式(2003)のような感じですね。(※)
「霊的にいい植物というものも育てられる。また宇宙全史で描くわ」
半年前、小川誠『稲の多年草化栽培』地湧の杜,2022 を読んでビックリしたのを思い出しました。
イネは、毎年苗作りして、代かきして、秋に収穫して・・・の1年サイクルの植物だと思っていたのですが、
冬越しさえできれば、イネは無限ループして育つ。
年数を経るに従って、イネが巨大化してくる。
本の写真で見て、たまげていました。
個人的に、これは、やってみたかったですね。でっかいイネが毎年なるので、ほったらかしてても大丈夫、という。これができたら天国だな~と夢見ておりました。
今日は、かわかつ編集長のツッコミが秀逸でした。
読者が潜在的に感じている疑問を、すくい上げられる。
それは、ずっと宇宙全史の編集に携わってきたからこそ、の強みでしょうね。それが遺憾なく発揮された回だったと思います。
今日も、ご配信いただきましてありがとうございました
(※)
☆ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証(日経サイエンス・2012年1月16日)
“・・・
εqηp ≧ h/4π (hはプランク定数,最後の文字は円周率のパイ)
εqは測定する物体の位置の誤差,ηpは位置を測定したことによって物体の運動量に生じる乱れです。もし位置が誤差ゼロで測定できたら運動量の乱れは無限大になり,測定してもめちゃくちゃな値がランダムに出てくるだけです。
だから位置と運動量をともに厳密に決める測定はできないと,これまでずっと物理の学生は教わってきました。
現代物理学の基本中の基本とも言えるこの式に,小澤教授は1980年代から異を唱えてきました。2003年にはハイゼンベルクの式を修正する「小澤の不等式」を提唱しました。こんな式です。
εqηp + σqηp + σpεq ≧ h/4π
ハイゼンベルクの式から,項が2つ増えてます。新たに出てきたσq,σpというのは,それぞれ物体の位置と運動量が,測定前にもともと持っていた量子ゆらぎです。
ハイゼンベルクは不確定性原理を考える際,この量子ゆらぎと測定による誤差や乱れを混同した形跡がありますが,量子ゆらぎというのはもともと物体に備わっている性質で,測定とは関係なく決まります。
小澤教授はこれを厳密に区別した上で観測の理論を構築し,新たな不確定性の式を導きました。
小澤の式はハイゼンベルクの式と違って,εqやηpがゼロになっても,σqやσpが無限大であれば成立します(量子ゆらぎが無限大になっても測定はできます)。つまり誤差ゼロの測定が実現できるのです。
量子もつれになった2つの粒子ならそうした測定が可能であることも,理論的に示唆されました。
2024・10・24